天の岩戸神社を後にし、渓谷沿いの美しい道を歩いていくと、突如として巨大な岩のアーチが姿を現す。そこが「天安河原」。天照大神が岩戸に隠れた際、八百万の神々が集まり、どうすれば光を取り戻せるかを話し合ったとされる場所だ。写真で見るとただの洞窟のように見えるが、実際に立つとその印象はまったく違う。
まず感じるのは、空気の密度が変わるような“場の力”。静寂の中に、どこか温かい気配が漂い、自然と背筋が伸びる。参加者の多くが「ここは特別だ」と口を揃えたのも頷ける。無数に積まれた石の塔が祈りの歴史を物語り、川のせせらぎがその場全体を浄化しているようだった。
撮影禁止のため写真には残せないが、むしろそれが良かったのかもしれない。目で見る以上に“感じる場所”だからだ。天安河原は、言葉では説明しきれないエネルギーが満ちた、まさに神々の会議場だった。



























SNS