九州スピジャニ談
今回の旅の目玉のひとつは、高千穂の町を一望できる国見ヶ丘での“雲海鑑賞”だった。事前の案内でも「雲海が見える絶景スポット」として紹介していたため、参加者全員が期待を胸に夜明け前から集まった。しかし残念ながら、この日は雲海は姿を見せなかった。自然相手の旅ではよくあることだが、やはり少し悔しさが残る。
ところが、その代わりに現れたのは、雲海に勝るとも劣らない圧倒的な朝日だった。山々の稜線からゆっくりと顔を出す太陽は、まるで大地全体を祝福するかのような光を放ち、空気が一瞬で黄金色に染まっていく。参加者の誰もが言葉を失い、ただその光景に見入っていた。
自然はいつも予定通りにはいかない。しかし、だからこそ“その瞬間にしか出会えない景色”がある。雲海は見られなかったけれど、あの朝日の美しさは、むしろそれ以上の贈り物だったのかもしれない。



























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