植物は歩き回ることができない。
でもずっと生き残るためには、遠く離れた場所に子孫を繁殖させなければならない。
ヘーゼルナッツは、最高に豊富な栄養素を生産するので、小さな哺乳動物たちにとっては魅力的なとても優れた木の実。リス、ねずみ、ヤマアラシなど硬い種を食料にしている動物たちは、見つけるとほとんどペロリと平らげてしまう。
種がばら撒かれ生き残るチャンスは、動物たちが貯蔵庫のものを少し忘れるとか、半分だけいいかがんに片づけた時なのだ。
そんないいかげんさ、不完全であることが、“創造”という行為に組み込まれている。
人を考えてみれば、私たちの忘れっぽいところ、気分屋なところ、間違いを犯すところ、何よりそれらを永久に繰り返してしまうところ・・・自分が自分にあきれる原因は、いつでもたくさんあるもの。でも、それでいいのだ。
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