人は深く考えずに、自分(アートマン)という言葉を使っている。しかし、それは本当の自分ではない。宇宙に対立する自分にすぎない。真の自分は宇宙に対立しない。宇宙そのものであり、すべての存在の根源である。
夫は夫であるがゆえに愛しいのではない。アートマンであるがゆえに愛しいのである。妻が妻であるがゆえに愛しいのではない、アートマンであるがゆえに愛しいのである。息子や、富や、聖典についても同様である。
火から種々の煙が現れるように、偉大なアートマンから、聖典や、食べ物や、さまざまなものが現われる。この世のあらゆるものはアートマンから吐き出されたものである。・・・
ひとは自分が死ぬと考え、死を恐れる。真の自分を知らないからである。真の自分は認識を超え、不死である。・・・
(究極の自己革新より)
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