2018年8月21日



幸せは、私たちの「脳の中」にある
 脳内物質である「ドーパミン」が分泌されたとき、私たちは幸せを感じます。幸せになる方法=ドーパミンを出す方法でもあります。ドーパミンは、幸福物質とも呼ばれます。


 ドーパミンが作られる場所は、中脳の腹側被蓋部にある「A10」と呼ばれる神経核です。腹側被蓋部からドーパミンの流れる経路は、主に2つあります。海馬などのある大脳辺縁系に投射する(神経的なつながりがある)「中脳辺縁系」と、前頭葉や側頭葉に投射する「中脳皮質系」です。ドーパミンは「軸索」を通って各部位に投影され、軸索の末端にあるシナプスから放出され、さまざまな役割を発揮します

 例えば、ドーパミンは前頭葉の前頭連合野の「ワーキングメモリ(作業記憶)と深く関わっています。このことからドーパミンの分泌は、情報処理能力、注意・集中力、計画性などにも影響してきます。海馬・側頭葉においては、学習・記憶とも深く関わっています。

 このA10神経からのドーパミン神経系は、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときには活性化し、快の感覚を与えるため「報酬系」と呼ばれます。報酬系の中でも重要な役割をするのが、大脳辺縁系の「側坐核」と呼ばれる部位です。側坐核が刺激されると、即座にドーパミンが分泌され「快感」が生まれます。
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